
みなさんは、フランス料理についてご存知でしょうか。 今回は、その後のフランス料理がどうなったかのお話ですね。西暦でいいますと1980年代に入ってからの事となります。キュイジーヌ・モデルヌとは、日本語に訳せば現代的なお料理という意味になります。ヌーベル・キュイジーヌの後、新しいものと古いものの良い部分を同時に取り入れようとした料理のあり方とでも言えば良いでしょうか。クラシックな技法のもとに成り立つ、現代感覚の料理のことを言います。
味の良し悪しを批評する職業まで生まれましたし、19世紀の前半には、本来、政治家であるブリア・サヴァランが「美味礼讃」を著しまして、美食学と美食文学の伝統を確立したりもしました。ざっとではありますが、フランス料理にはこのような歴史があり、現在に至っています。何も知らないでフランス料理を食するのと、ちょっとした歴史を知った上で食するのとでは、味わいにも違いが出るかもしれませんよ。各国のお料理には、そのお料理が作られるに至った根底にある風習のようなものがあります。輸出入が盛んになったのはごくごく最近のことであって、一世紀も前のこととなると、ほとんどの国が自給自足であったのですから。
海に囲まれていて海産物が豊富だからでしょう。お味噌やお醤油などのように大豆を発酵させる文化も根付きましたね。欧米のように乳製品を発酵させる文化ではなかったのです。フランスといえばワインも有名ですが、ブドウという果実を発酵させて飲むという文化が作られました。実際のところ、これらは古代ローマ時代から行われていたことですから、最初にイタリアからフランス料理の基礎が伝わってきたときに、すでにこれらの方法も一緒に伝わってきたのかもしれませんね。